ヘアモコモコ生活

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雑誌

雑誌が好きで、コンビニの雑誌コーナーは時間さえあれば必ずパトロールしている。できれば立ち読みがしたいが、最近は立ち読み防止テープが貼られてることが多い。SPA!をメインに、女性誌や文春、エロ本をパラ読みする。読み物としてはファッション誌も好きだが、立ち読みするなら週刊誌が好きだ。

 

この土曜日は友人が家に遊びに来ており、珍しく友人とセブンイレブンで雑誌コーナーをパトロールする機会に恵まれた。いつもは1人なので楽しい。今週は先週の大谷翔平の靭帯損傷というホットトピックを引き続き報じている傾向がみられたが、特に我々の目を引いたのは、女性セブンの「大谷翔平検査拒否!腕がちぎれても」という見出しであった。

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フォントが大袈裟なのもあるが「腕がちぎれても」という鬼気迫る感じが良いし、絶対に大谷翔平の発言ではないのがすぐわかる浅はかさが胸を打つ。実際大谷の発言ではなかった。この適当さこそ女性セブン。

 

また大谷の記事の下は女性セブン恒例の皇室記事の見出しが配置されており、今号は「愛子さま 髪型も振る舞いも皇后雅子さまそっくりになられて」であった。「そっくりになられ」たから一体なんだというのか言いたいことは全然わからないが、半端なところで文章を切られているせいで愛子さま雅子さまに似てくることには何か大きな意味があるのだろうか、という実体のない不安を煽られる。記事は最近の愛子さまのファッションと興味関心についての当たり障りない内容で、「そっくりになられて」の先の文意は読めずであった。

 

他にも中身は読んでないが「木村拓哉娘2人連れてドライブ 約束の恋一夜」「90歳貯金ゼロ こうすれば生き抜ける」「夏バテ知らずの冷製パスタ39」「ゴミ拾い仙人が教える 人生を変える開運ゴミ拾い」あたりはかなり心惹かれた。木村拓哉は何を約束したのか。90歳貯金ゼロで生き抜く方法は本当にあるのか。冷製パスタのレシピは39個も必要だったのか。ゴミ拾い仙人とは何か。

 

週刊誌特有のこの感じが昔からとても好きだ。現実を報じている体で完全なるファンタジーなところがどうしても面白い。コンビニのエロ本も同じ理由でエロに興味がなくても読んでしまう。若い女性にモテて困っている70代男性の声などが多数掲載されている精力剤の広告など、何度読んでも飽きない。

 

ファンタジーを本気にする人がいるからこそ成り立っている虚しい世界ではあるが、週刊誌の世界にしかない独特の文体は他にはない勢いと魅力がある。今後もどこかに残ってほしい。自分の文章にも是非取り入れていきたいところだ。