ヘアモコモコ生活

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語学

外国語大学に入学してよくわかったことであるが、私は語学の才能が無い。

外国語を学んでいる人の中には勉強すればその分だけどんどん話せるようになっていく才能の持ち主(要は天才)が一定数いて、外国語大学はそういう人間の割合が多い場所なので、その分自分は才能が無い、と思っている人間も多い気がする。一般的に見たら得意な方に入るのに、突出をした天才を見て才能が無いと思ってしまうのだ。

 

だが私の「才能が無い」はそういうレベルではない。もっと根本から語学が苦手なのだ。

例えるならば、文系の人が物理や数学のテキストを見て1ミリも理解できなくて、一応勉強するが結局興味もわかないし意味もわからず、テストでは10〜30点くらいしか取れない、この感じに近い。運動神経が悪い人は温泉卓球が限界で、どれだけ努力してもバスケやサッカーができるようにはならないのにも似ている。ちなみに私は文系で運動神経が悪い。

 

じゃあなぜ外国語大学に入れたのかと言えば、センター試験の点数がとても良かったからだ。全体でも9割くらいあったと思うし、英語は満点だった。これは自慢しても良いことだと思う。

 

ただここで私が強く主張したいのは、センター試験の英語と外国語は全く別物であるということだ。似て非なる、とかでなくそもそも似てない。先の例えにのっかるならば、外国語がバスケットボールでセンター試験温泉卓球ぐらいの差がある。温泉卓球ができることは運動神経が良いことを1ミリも意味しない。運動神経良い人が温泉卓球上手いわけでもないだろう。

 

繰り返すが私は本当に語学の才能が無い。大学名で判断されて「とはいえ外語大」と思われることは多いし、大学の友人からも「とはいえ外語大」と思われていると思うが、とりわけ英会話のできなさは異常だ。ぶっちゃけ英検3級くらいのレベルだと思う。TOEICを真面目に受けたことがなく正しい数値が測定不能だが、多分今受けたら400〜600点くらいの範囲に収まるのではないか。高校・大学の同級生にこの話をすると「真面目に受けたら700は取れる」と必ず返されるが、本当に才能のない人間を見たことがないのだろうと毎度思う。みんな優秀なのだ。

 

とはいえ、外国語大学に在籍していただけあり、外国語そのものが嫌いなわけでは無い。年に1回くらい外国語をやりたくなる衝動に駆られることがある。今年も何となくその衝動に駆られていた矢先、タイミング良く友人からオンライン英会話を勧められたので、早速今朝30分の無料体験をやってみた。そして予想通り1ミリも話せなかった。中2の時に受けた英検3級の会話試験よりひどかったのではないか。「1ミリも話せない」のレベルを正確に示すため、講師からの評価を下記に3点抜粋する。

 

▼ SPEED(話す速度): Lv.3
・pace is slow and often hesitant; irregular sentences may be left uncompleted
・ペースが遅く、躊躇することが多い。
・定型的でない文章は最後まで言い切ることができない場合がある

 

▼ PRONUNCIATION(発音): Lv.3

・can use a limited range of pronunciation features
・shows attempts to control features but lapses are frequent
・there are mispronunciations that cause some difficulty for the listener
・限定的な発音要素を使うことができる
・発音をコントロールしようとするが、乱れや誤りがある
・ 間違った発音があり、聞き手が理解できないことがある

 

▼ CONFIDENCE (自信): Lv.4
・can make adequate effort to deliver answers with confidence, but may tend to look at the floor, mumble, speak inaudibly, fidget, or read most of the speech
・gestures and movements may be jerky or excessive.
・つぶやいたり、聞き取りづらかったり、そわそわしたりする傾向があるものの、自信をもって答えようと努力することができる
・身振りや動作がぎこちない、またはやや過度である

 

 

他にも何項目か採点されていたが、大体内容は同じであった。要は最低限の義務教育を受けたので簡単な単語や文法は理解できるが、実践のレベルには全く達していないということである。中高時代や受験の際に英語で苦労した人はセンター試験温泉卓球であることを逆にわかってくれない(センター試験できるってことは英語できるんじゃん的な)が、上記の評価をよく見ていただきたいものである。

 

入学した時点で自分に英語の才能がないことはうっすら感じ取っており、私は大学時代英語関連の授業を1コマも受講しなかった。少なくとも私の大学においてはかなり珍しいパターンで、その分他の言語で単位を稼いだ。当然ながら他の言語もできるわけではないので、ドイツ語の初級文法(アルファベットから始めるやつ)を毎年受講するという荒技で卒業単位を取った。なので最後に英語を勉強したのは高3の2月である。才能が無い上に、そもそもやったことを全部忘れている。

 

こんなに語学の才能がないのに、外語大卒の学歴を一生持って歩くのは辛い。でも外国語自体が嫌いなわけではないので、年1ペースの語学やりたい衝動は大切にしたいと思っており、せっかく登録したオンライン英会話は続けてみようかと思っている。なお私は昨年衝動的に始めたNHKスペイン語講座を2ヶ月で放棄しており、長続きすることは期待できない。努力の才能も無いのだ。