8月にHiHiJets（ジャニーズJr.）のコンサートのチケ ットが取れていたのだが、台風で流れた。
今は振替公演があるのか払い戻しで終わりなのか事務所からの発表を待っている状態であるが、仮に振替公演があったとして、 それに参加することでジャニーズ事務所という闇の総本山にチケット代を渡すことになると考えると、振替公演に参加すべきなのかどうかはもはや政治的判断という局面である。
正直に言うと私はジャニーズのファンでは全然ないのだが、ジャニーズという文化そのものは昔から結構好きだった。しかし数年前から事務所を退所するタレントが増えたことで、ジャニーズ文化も崩壊の日が近く、この文化を楽しめるのも今の内であることを察知し、約1年前よりジャニーズのファンクラブを複数名義掛け持ちして時折ライブに参加していた。無欲の勝利で最前列の席を当てたこともある。
個人的にはジャニーズの「ややダサい」ところが好きだ。K-POPが流行り始めたころ、韓国のアイドルの方が歌もダンスもレベルが高いからジャニーズから撤退したと語る人を多数見かけたが、私は逆に歌とダンスが上手すぎて韓国のアイドルが覚えられなかった 。ジャニーズはK-POPに比べると歌もダンスもやや劣るし、曲の歌詞やMVの演出、 衣装のスタイリングなどすべてがスタイリッシュさに欠け、ややダサい。
最近私は宝塚が好きなのだが、宝塚もフィナーレの大羽根など、一歩間違えるとギャグとも取れるダサさを兼ね備えているのがハマれた要因だったと思う。かつてミュージカルテニスの王子様が大好きだったこともあるが、舞台上でラケットを振り回すという行為のダサさは冷静に考えるとかなり突き抜けたものがある。
この辺で言うとHiHiJetsは何といってもそのグループ名のダサさが私の好みにピッタリ合致していてよかったのだが、コンサートが台風で流れてしまったことで若干興味が削がれた。そして今となっては振替公演があるのかどうかよりも、彼らがそもそも今後どうしていくつもりなのかの方が気になる。
振替公演があるとして参加すべきかどうかという政治的判断については、私だけが行かなかったとて他の人がその席に座るだけだという考え方もあるのだが、倫理学的にこの考え方は正しくなさそうなのでもう少し真面目に判断したいところだ。とりあえず今年はもうすべてのファンクラブを更新しないことを決めている。 そしてこの分の資金を宝塚に回す。趣味を持つ人間は何があっても忙しい。
