先日友人と料理の話をしていて、酢と玉ねぎの組み合わせは最高だねという話になった。今までもそう思っていたが（元々ピクルスとか好き）、自分以外の人間に言語化されると改めてその思いを強くするところとなり、これを機に酢と玉ねぎを和えたものをしょっちゅう食べている。玉ねぎを塩揉みしてはちみつと酢とオリーブオイルで和えている。酢で和えるとたまねぎの辛味が薄れます。
ありとあらゆる店で外食を重ねてきてよくわかったのだが、外食では野菜を調味料で和えただけみたいな雑な料理はほぼ食べられない。工程をレシピに起こす価値がある、つまり料理として成立している料理は探せばどこかでは必ず食べられるが、こういう名前の付けようもない雑な料理を食べられる店はない。それゆえ本当は生玉ねぎと酢の組み合わせが食べたいだけなのに、妙に凝ったサラダとか頼まなきゃいけないことがよくある。
また店でメニューを見ていて、サラダに惹かれた時にその真意が玉ねぎ食べたいことにあるのかサラダが食べたいことにあるのかの判別がつかない、みたいなこともある。この間居酒屋で何となく鯛の刺身を頼んだが、来た刺身を食べながら自分が食べたかったのは刺身ではなくわさび醤油だったなと気づいたことがあった。家でわさび醤油飲めば安かった。
外でしか出会えない凝ったものが食べたい時も当然あるが、適当な野菜に塩味ついてたら何でもいいみたいな時も確実にある。私は最近この辺の願望をうまく見分けられず、無為に外食を重ねて散財している。自分の欲に忠実になることで節制したい。
